テニスの練習では、「量より質」という言葉が実際に当てはまります。
週に2時間だけでも集中して練習する選手は、目的のない練習をする人よりも、早く上達します。
選手なら、自分のレベルに関係なく、自分自身を支える方法がいくつかあります。
練習時間を最大限に有効活用するためには、この記事で紹介しているテニスの技術を向上させるための10のアドバイスを試してみてください。
目次
テニス練習を向上させるための10のアドバイス
これらのアドバイスをいくつか試して、練習に構造と計画性を追加しましょう。
各練習セッションに明確な目標を持つと効果的です。
これらのテニスを上達させる10のアドバイスのうち、少なくとも1つは役立つはずです。
1. 色々な練習方法を試す
変化は生活を楽しくさせます。
多くの選手が行う典型的な練習セッションというのは、「サービスラインからウォームアップを始め、ベースラインで少しボールを打ち、ボレーとサーブを数回行い、そしておそらく練習用のポイントをいくつかプレイする」というものです。
これは十分に良いトレーニングですが、ただちょっと長めのウォームアップで試合の状況を再現しているだけです。
練習セッションを分けて、もう少し具体的な目標を設定することが大切です。
以下のアドバイスをいくつか取り入れて、何を改善しようとしているのかを明確にしましょう。
また、色々な練習方法を試すことで、練習が新鮮でより楽しくなります。
2. 一人で練習する
パートナーがいないとテニスをやらないという人がたくさんいます。
それは、一人でどう練習すべきか、または家でどう練習すべきかを知らないからです。
幸いなことに、テニス練習を行う方法はいくつもあります。
自宅で素振りの練習をしたり、壁とラリーをしたり、TopspinProや他のテニス練習機器を使用したりできます。
一人で練習すると、自分自身と自分のゲームに100%集中できるので、時々一人で練習する時間を確保することはとても価値があります。
パートナーがいないからといって練習をサボるのは言い訳に過ぎません。
ただし、本当に一人で練習したくない時は、柔軟体操や筋力トレーニングなどテニスに役立つ何かを行いましょう。
3. 自分がどんな点を改善しようとしているかを明確にする
これは、テニスを上達させるための非常に重要なアドバイスかもしれません。
当たり前のように聞こえますが、自分が何に取り組みたいのか明確にしていなければ、練習の内容をそれに合わせて調整することはできません。
具体的な改善点が思いつかない場合は、フットワークや、サーブの返球、アプローチショットなど、自分のプレーに役立つ簡単なものを選択してください。
4.ミラーゲームテクニック
これは練習で最もよくある間違いの1つです。
実際の試合でどのようにボールを打つか、その形を練習で再現することが大切です。
例を挙げてみましょう。
選手たちがサーブのトスを練習する際に、ラケットを持たずに行ったり、体全体の動き(バックスイング)を伴わないで行うことがよくあります。
手だけでボールを上げても、トスの位置を調整することはできるかもしれません。
しかし、ラケット、体重の移動、バックスイングを加えるとすぐにうまくいかなくなります!
試合で使うテクニックを反映させることが非常に重要です。
ですから、試合で使用するのと同じように、バックスイングでトスを練習すると、現実的になります。
スイングをいくつかの段階に分割する場合でも、腕だけでなく、体全体の正しい要素をそれぞれ含めることが必要です。
5. 実際のポジションからボールを打つ
全ての練習をベースラインの真ん中で行うのは、あまり意味がありません。
しかし、多くの選手がずっと中央でラリーを行っています。
正しい練習方法は、ウォームアップを始め、実際の試合で打つポジションから練習してみましょう。
方向性を変えながら、様々な位置からボールを打つことを試してみてください。
6. 実際のゲームに近いシナリオで練習する
これはテニスの上達にとって最も重要なアドバイスの一つです。
理想としては、あなたの行動指針には多くの選択肢があることが理想です。
例えば、練習パートナーの弱点に向けてボールを打つなど、単純な事から始められます。
重要な事は、試合中に使える選択肢をいくつか持っておくことです。
それらを練習に取り入れ、習慣化するようにしてください。
そうすることで、試合で使える選択肢に自信を持つことができ、ランダムにボールを打つことがなくなります。
何を練習したら良いかわからない場合は、公式YouTubeでテニスの練習を探してみてください。
7. 一貫性を高めよう
どんなレベルでも一貫性が重要ですので、この練習をおろそかにしないでください。
定期的にラリーの練習を行うための時間を作りましょう。
練習で安定したショットを10回連続で打つことができれば、試合でプレッシャーを感じた時でも、その半分は打つことができるはずです。
8. 練習のパートナーを変える
特定の練習パートナーとボールを打つのも良いかもしれませんが、時々変化をつけることも大切です。
一人で練習するメリットについても触れたように、様々なタイプのプレーヤーと対戦することで新しい視野が開けます。
壁打ちやボールマシンの利用など、手軽に練習方法を変えてみると良いでしょう。
また、個人レッスンやグループレッスンを受けることも、新たなテニスの仲間を見つける良い機会となります。
9. スケジュールの見直し
私たちの多くは、同じような日時でプレーをする習慣があります。
もし時間の余裕があれば、スケジュールを変更してみてください。
慣れていない時間帯でプレーをすることは、練習に新たな刺激を与えます。
それによって、いつもとは異なる環境条件下でのプレーを経験することができます。
例えば、普段は明るい時間帯に運動している人が、暗い時間帯や気温が低い時にスポーツをするということです。
これは、選手にとって大切な能力でもある適応力を高める助けになります。
10. 実戦に近いショットを打つ
これは、自分のショットと相手からのショット、両方に当てはまるアドバイスです。
練習では力強くボールを打つことができても、試合では緊張して力が入りすぎてしまうのであれば、それは現実的な練習とは言えません。
プレッシャーのある試合でも、いつも通りのショットを打つためには、普段から打球のペースを中程度に抑えることをおすすめします。
これは、相手からの返球を受ける場合も同じです。
また、コーチや練習パートナーが直接手でボールを打つ相手に向かって投げる練習法は技術の細かな部分を練習するのに適していますが、試合を想定した練習には必ずしも適していません。
もしボールを供給してもらうなら、相手が通常打ち返すであろう位置から投げてもらうようにしましょう。
それにより、ボールの飛行経路が試合中と同様になります。
また、パートナーとの練習では、相手が試合を想定したショットを打ってもらえるように伝えましょう。
まとめ
これらのアドバイスを試して、テニスの技術を向上させたり、練習方法を変えてみてください。
新しい練習方法が必要ならインターネット検索やYouTubeで方法を探してみてください。
また、新たなクラブやテニスレッスンに参加することで、新たな刺激を受けたり、一緒に練習できる新たな仲間に出会うことができます。
筆者名:ゾーイ・ジェフリー
TOPSPINPRO 常任コーチ
イギリスとアメリカで17年間テニスコーチとして活動
【資格】
テニス専門のの学士号、USPTAエリートプロ、PTRプロ、LTAレベル4、PPRピクルボールプロ