テニスは習得するのが最も難しいスポーツの1つで、初心者の継続率も低いスポーツです。
コートに向かうものの、その難しさに挫けてしまうことも多いのです。
しかし、根気強く練習を続けることと、定期的にコートでプレイする時間を確保することで、少しずつ成果が見えてくるはずです。
ここでは、テニス初心者がつまずきがちな7つのポイントを挙げてみます。
これらを意識することで、より早く上達することが可能になります。
目次
テニス初心者がつまずきがちな7つのポイント
1. 慌てる
テニスコートに初めて立つと、その雰囲気に圧倒されます。
早いスピードで飛んでくるボールを目の前にすると、少し怖く感じることもあります。
そして、そのボールをうまく打ち、コート内に収めるというのは、簡単な事ではありません。
このような理由から、初心者は慌ててしまうことがよくあります。
その結果、反応として急いでボールに向かってしまいます。
ボールに急ぎすぎると、ボールに近すぎたり、準備時間が十分に取れなかったり、ボールを打つ位置が高すぎたりと、様々な問題を引き起こします。
さらに、不安感からくる過度のエネルギー消費や、コート内を走り回ることで、すぐに体力を使い果たしてしまいます。
アドバイス:
ベースラインの後ろに下がって、ボールが自分のところまで来るのを待ってみてください。初めのうちはボールが二度バウンドするまで待つこともあるかもしれませんが、慌てることはありません。落ち着いて行動をするように心がけてください。そうすると、自分が考えていたよりもボールを打ち返すための時間があることに気づくはずです。だから、慌てる必要はないのです。
2.ラケットフェースを開く
初心者がボールを高く打ち上げる最も一般的な理由は次の3つです。
・ラケットの握り方が間違っている
・ラケットを必要以上に強く握ってしまっている
・ボールの下側を打つ癖がある
これらの結果、ラケットの面(フェース)が開きすぎてしまい、ボールが高く上がり、結果としてコート外に出てしまうことが多いのです。
アドバイス:
ボールが自分に向かって飛んでくる時、その真ん中を打つというイメージを持つことが大切です。ラケットの弦が開きすぎていると、ボールの下側を打ってしまい、ボールは上に飛んでしまいます。ボールを前に進めるためには、ボールの背面を打つことが望ましいです。
3. ボールから目を離す
これは少し練習すればすぐに改善できる一つの課題です。
ボールを見るのは簡単そうに見えますが、思っているよりも意外と難しいものです。
たびたび、相手の動きやコート上の開いているスペースを見てしまい、自然と目がボールから離れがちです。
その結果、ボールを打ち損じたり、全く打てなかったり、ボールが後方に飛んで行ってしまうことがあります。
アドバイス:
壁にボールを打ち返す練習をすることで、ボールを見続ける習慣をつけましょう。そのようにすると、前に気を取られるものがなくなります。この習慣が身についたら、相手が反対側にいる状態で、自分が集中力を維持できるか試してみてください。
4. 初心者同士でプレイする
ある程度上達したら、様々なタイプやレベルのプレイヤーとの練習が重要になります。
なぜなら、大会ではどんな相手と対戦するかわからないからです。
しかし、初心者の段階では、大半の時間をボール拾いに使ってしまうと、すぐにやる気を失ってしまうことでしょう。
初心者同士のラリーが何回も続くことは少ないです。
アドバイス:
まずは、個人レッスンやグループレッスンを受けてみてください。そうすれば、自分のレベルアップに必要なボールをたくさん打つことができます。初心者にとっては、打つボールの回数がとても重要です。この目的を達成する別の有効な方法として、ボールマシンを使用することもおすすめです。
5. フォアハンドのみを練習する
初心者の場合、フォアハンドは一般的に習得しやすいショットです。
だからと言って、そればかりに頼って他の技術の練習を避けるのは適切ではありません。
フォアハンドの技術だけが上達しないよう注意が必要です。
アドバイス:
TopspinProは、一人で練習しながら自信をつけ、スキルを広げるのに役立つ素晴らしいツールです。
6. ボールを強く打ちすぎる
テニスボールを力強く打つと、とても爽快感がありますよね!
しかし、残念ながら初心者の段階ではそれはあまりプラスにはなりません。
一番重要なのは、ボールをコントロールすることであり、その方がずっと早く上達します。
アドバイス:
特定の回数のラリーを行うなど、練習目標を設定してみましょう。練習に目標を追加し、何を達成しようとしているのか意識することで、上達速度も速まります。
7. 間違った器具を購入する
新たな趣味を始めるときに、ての道具を揃えるのは楽しいものですが、適切な購入をするためにテニスのプロからアドバイスを受けることが重要です。
お気に入りのプレーヤーが使用している器具を購入したり、見た目が最も良いものを選んだりすると、ケガのリスクをもたらすことがあります。
テニス肘は不適切なラケット選択から起こりやすい一般的な問題の一つです。
また、不適切なシューズを選ぶことで足首をひねったり骨折することもしばしばあります。
アドバイス:
テニスコーチやプロがいない場合は、初心者向けのテニス用品についてインターネットなどで少し調べてください。オンラインテニスストアの多くは、販売商品に関する説明を掲載しています。また、YouTubeも非常に役立つので参考にしてみてください。
まとめ
初心者にとって、自分がどの間違いを犯しているのかを知るのは難しいかもしれません。
一部のミスは自分で気付くことができますが、全てを把握するのは難しいです。
上達するための有効な方法として、グループまたは個別レッスンを受けて、正しい指導を受ける事です。
そうすることで、コーチがミスを指摘し、練習に対する方向性を示してくれます。
自分のプレイを録画し、問題点を探すのも有効な方法です。
筆者名:ゾーイ・ジェフリー
TOPSPINPRO 常任コーチ
イギリスとアメリカで17年間テニスコーチとして活動
【資格】
テニス専門のの学士号、USPTAエリートプロ、PTRプロ、LTAレベル4、PPRピクルボールプロ