テニスコートの種類:それぞれの特性とプレイスタイルへの効果を理解する

異なるコートでテニスをした経験はありますか?

違うコートでのプレイは新鮮な感じがしましたか?

テニスのコートの種類は、プレイヤーの動きや戦略に大きく影響します。

プレイヤーはそれぞれ得意なコートがあったりします。

コートによって、ボールの動きや速さが変わり、それがプレイのスタイルにも影響を及ぼします。

この記事では、様々なコートの特性や、それがプレイヤーの戦略やラケットのグリップ選びにどう影響するかについて詳しく探っていきます。

コートの種類

1. グラスコート

グラスシーズンは短期間です。

高速なサーブのように、あっという間に終わります。

ウィンブルドンと関連があるため、グラスコートは特別な評価を受けています。

プレイするのは楽しく、関節にも良いです。

ボールの跳ねる高さが低く、速いので、その動きを予測するのは難しいことがあります。

グラスコートの性質は場所によって変わります。

暑い場所では硬く乾いたグラスコートでボールは高く跳ねるのに対し、湿った場所ではボールのスピードが緩やかになり、低く跳ねます

うまくプレイするためには、サーブやボレーの技術、早い反応、広い範囲をカバーする動きが求められます。

攻撃的なプレイと、プロのダンサーのような足さばき、そして的確なボールの配置が大切です。

トップスピンの効果は他のコートに比べて少ないですが、2000年代初めにウィンブルドンでのライグラス導入以降、ベースラインでのプレイも増えてきました。

グリップ
ボールの跳ねる高さが低いため、イースタンやイースタン-セミウェスタンハイブリッドのようなフラットなグリップが適しています。これにより、ボールをうまく扱うことができます。

2. クレイコート

クレイコートはフレンチオープンなどで使われるコートで、独特の挑戦があります。

ここでは戦術的かつ長時間のテニスが要求され、簡単にボールを打ち終わらせるのは難しいです。

ボールの跳ね返りは遅めで高めで、この摩擦の強いコートはトップスピンをよく受け入れます。

そのため、プレイヤーにはボールを受け止める時間が増え、長いラリーや守りのプレイ、戦術的なショットの配置が中心となります。

また、移動する際のスタイルも特有で、ショットを打つ際にスライドする動きが重要となります。

クレイコートでのプレイの成功には、忍耐、一貫性、そして持久力が必要です。

グリップ
砂っぽくて質感のある表面を持つクレイコートは、摩擦が強いためボールをしっかりと掴むことができます。これにより、プレイヤーはボールにスピンをかけやすくなり、特にトップスピンやスライスのショットが打ちやすくなります。このようなクレイコートの特性を活かして、プレイヤーはボールの軌道をよくコントロールしたり、長いラリーを楽しむことができます。クレイコートの特性、つまり遅いバウンドと高い跳ね返りにうまく対応することが、成功のカギとなります。そのため、多くのクレイコート専門のプレイヤーは、高いボールをしっかりと受け止め、トップスピンを効果的にかけるためのグリップ、例えばセミウエスタンやウエスタンを選びます。

3. ハードコート

多くのテニスクラブにはハードコートがあると思います。

雨が降ってもすぐに乾くので、年間を通して使えます。

テニスのグランドスラムでは、USオープンやオーストラリアオープンでこのコートが使用されます。

ハードコートは速度が中程度で、バウンドが安定していて読みやすい特徴があります。

ただ、ボールがスキッドしやすいので、強いショットや前のめりなプレイが得意な選手に適しています。

ハードコートは、攻めと守りの中間地点に位置します。

全体的なスキルがあれば、このコートでのプレイが上手くいくでしょう。

ハードコートの摩擦は、芝とクレイの間くらいです。

そこそこのスピンをかけることができますが、クレイよりも速めで、バウンドも低めなので、しっかりとしたフットワークが求められます。

つまり、ハードコートは力強さ、コントロール、適応能力を兼ね備えた選手に向いています。

力とスピンを出すためのグリップ、たとえばイースタン/セミウェスタンのハイブリッドやセミウェスタンはおすすめです。

グリップ
ハードコートの表面は、芝とクレイの中間の摩擦を持っています。硬いので、ボールに良いスピンをかけることができ、ショットの精度も上がります。しかし、クレイに比べると速く、バウンドも低いので、動きやショットのタイミングを工夫する必要があります。ハードコートでの選手の多くは、パワフルでスピンの効いたショットを打つためのグリップ、特にセミウェスタンを好んで使用しています。

4. ハードコート

室内テニスを想像してみてください。

北ヨーロッパやカナダなど、冬のテニスはカーペットコートが必要です。

しかし、プロの試合での使用は次第に減っています。

カーペットコートの速さはコートによって異なりますが、屋外の天気の影響を受けないため、精確なプレイができます。

カーペットの中には、高速で低いバウンドのものや、逆に摩擦が高くて遅いペースのものもあります。

このコートでは、ハードやクレイよりもバウンドが低くなることを覚えておいてください。

グリップ
カーペットコートでのバウンドが低いため、ここでのプレイ時間が多い選手は、芝のコート向けのグリップを選びがちです。直線的なショットや積極的なプレイがこのコートでの成功の鍵です。

4. 人工芝コート

多くのテニスクラブで使用されているのが、この人工芝コートです。

水を効果的に吸収するので、屋外でも一年を通して利用できます。使われる人工芝の種類や状態(湿ったり乾いたり)によって、プレイ時の感じは、芝とクレイの両方の特性を持つことがあります。

いくつかは、砂を上層に敷いたタイプもあります。

基本的に、ボールの速度は中速で、バウンドは低いから中くらいです。

芝コートのようにボールがスキッドすることが多いですが、人工芝の方が摩擦が強いです。

グリップ:トップスピンや強いショットの打ち方両方に対応できるグリップが、人工芝コートには最適です。その代表例として、セミウェスタンのグリップが良いでしょう。

まとめ

テニスは多種多様なコートでのプレイが特徴です。

芝、クレイ、ハード、カーペット、人工芝のコートはそれぞれ違った技術や戦略が必要です。

すべてのコートでトップの成績を収める選手は少ないです。

芝は攻撃的なプレイが強みとなり、クレイは耐久力や守りの技術が重要です。

ハードコートは多様なプレイスタイルが活かせる場所で、カーペットコートでは正確な技術が求められます。

コートの特性をしっかり理解し、それに合わせてプレイすることで、あなたの成績も上がるでしょう。

あなたはどのコートが好きですか?

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筆者名ゾーイ・ジェフリー
TOPSPINPRO 常任コーチ
イギリスとアメリカで17年間テニスコーチとして活動
資格
テニス専門のの学士号、USPTAエリートプロ、PTRプロ、LTAレベル4、PPRピクルボールプロ