日々の生活の中で、テニスの練習に時間を割くのはなかなか難しいものです。
そこで、日常にスムーズに取り入れられるテニスを上達させるための10の簡単なヒントをご紹介します。
きっとあなたのテニススキルを向上させる助けになるはずです!
目次
テニスを上達させる10の簡単な方法
1. 週に最低でも3回はプレイする
テニスはジムでのトレーニングに似ています。
週に1、2回しかジムに行かなければ、体力向上は期待できません。
せいぜい現状維持か、わずかにコンディショニングが上がるくらいでしょう。
これはテニスにも同じことが言えます。
週平均で3回以上プレイすれば、技術は確実に向上します。
しかし、時間を割くことが難しいなら、目標設定は現実的に考えましょう。
ジムトレーニング同様、習慣化し、週のスケジュールに組み込みましょう。
定期的なプレー日を設定し、コートを予約したり、個別またはグループレッスンに出席したり、週に一度は混合ダブルスに参加したりして、プレイを習慣化しましょう。
コートに思うように通えない場合は、ヨガ、ハイキング、ジムなどテニスに役立つ活動を続けることがおすすめです。
2. ミニテニスやタッチテニスをする
ミニテニスやタッチテニスは、サービスボックスのような小さな範囲にボールをコントロールするテニスゲームです。
「タッチテニス」は世界で多くの公式試合が開催されているスポーツです。
ベースラインでただ練習するよりも、ボールコントロールスキルを向上させることができます。
トップスピン、スライス、ラケットヘッドのスピード、そして全般的なタッチとコントロールが大幅に改善されます。
プロの選手たちも自身のスキルを磨き上げるために、定期的にサービスボックスでのテニスを行っています。
3. 試合をもっと増やす
プレッシャー下でプレイすることは、テニスの技術を一段階引き上げることに間違いありません。
楽しみのためにプレイする場合と違い、勝敗の評価も変わってきます。
自分の可能性を試すために、また自分がどの部分を改善すべきかを明らかにするために、自分を試すことが必要なのです。
友人や知り合いとの試合では、自分がリラックスしてプレイできる環境に慣れてしまいがちです。
時折、トーナメントやリーグに参加しましょう。
これにより、普段とは異なるプレイヤーやプレイスタイルとの対戦が可能となり、その結果新たな刺激を得ることができます。
4. テニスを観戦する
現代では、テレビをつけなくてもテニスを見ることができます。
YouTubeやさまざまなソーシャルメディアサイトを通じて、世界最高の選手たちのプレーを見ることができます。
これは、インスピレーションを得るだけでなく、戦術と技術の両方を学ぶための一つの方法です。
戦術的
コメンテーターが何を言っているか聞いてみてください。選手たちが使っているプレイのパターンや戦術を見つけることができるか確認してみてください。
技術的
視覚的な学習はスキル向上にとって最も重要な方法の一つです。ショットやテクニックを理解していれば、それを想像しようとするよりも体で覚えることがずっと簡単です。お気に入りの選手を選び、彼らのショット動画を見てみましょう。
5. 悪いクセを直す
テニスを続ける中で悪いクセが身についているかもしれません。
もし、それらを強く意識している場合は、少なくとも1つ直すことに挑戦してみてください。
「悪い」癖とされる理由があります。
まず基本的なことが正しくできているかを確認しましょう。
よくある基本的な間違いには、グリップの位置が間違っていたり、姿勢が適切でなかったり、コート上のポジショニングが悪かったり、スイングの形が一定でないこと、などがあります。
基本を正しく把握していることは、技術の向上や怪我の予防にとって重要です。
私の20年以上にわたるコーチング経験を通じて、何年も毎日コートでプレイしているにもかかわらず、全く上達しない人々を見てきました。
その理由は、悪いクセを直そうとしないからです。
彼らは、テクニックを改善せずに達成できるレベルで頭打ちになってしまっています。
自分のプレイの悪いクセが分からない場合は、コーチにレッスンを受けて、具体的なアドバイスをもらってみてください。
6. 新しいフットワークパターンを身につけよう
世界最高のフォアハンドやバックハンドを持っていても、ボールに間に合わなければその技術は無意味です。
フットワークはテクニックよりも重要なのです。
ゲームを進化させ、ケガを防ぐためにテクニックを修正することは望ましいですが、全てのボールを追いかけてコートに返すだけで多くのプレイヤーに勝つことができます。
相手よりも一度でも多くボールをコートに返せば、必ず勝つことができます。
フットワークを改善する一つの方法は、フットワークのパターンについて学ぶことです。
ただコートを走り回るだけでは、最短の方法とは言えません。
特定のパターンを利用することで、より効率的に移動でき、次のショットに向けて体重移動もスムーズに行えます。
具体的な例としては、コートの中央に戻るときに、より広い範囲をカバーするためにシャッフルステップではなくクロスオーバーステップを使用することが挙げられます。
クロスオーバーステップを使えば、シャッフルステップに比べて少ないステップ数でより多くの範囲をカバーすることができます。
7. 毎日シャドウスイングを取り入れる
先週、シャドウスイング(ボールを使わずにラケットを振ること)がどれほど重要かを改めて実感しました。
私のクライアントはレッスンの間に練習する時間がなかったため、毎日5分間のシャドウスイングをするよう提案しました。
特にフォアハンドに取り組んでいましたが、一週間後、彼の大きな進歩には驚きました。
実際にテニスをしていた時よりも、進歩が大きかったかもしれません。
これはシャドウスイングが正しいフォームの繰り返しによって筋肉の記憶を作り上げるのに有効だからです。
新しい技能を身につける際には、まずは筋肉記憶をしっかりと作り上げることが重要です。
シャドウスイングは、良いスイングの形を練習するための素晴らしい方法です。
シャドウスイングの練習を積み重ねた後、TopspinProを使って静止したボールに対してスイングを行います。
その後は、動くボールの練習、さらには速いボール、ラリー、そして最終的にはポイントへと進むことができます。
8. 筋力トレーニングと体調管理を導入する
テニスプレーヤーにとって、怪我をするリスクは常にあります。
ほとんどの人が一日もしくは一週間の長い仕事の後にコートに立ち、全力で走り回ります。
少しの体調管理(コンディショニング)を行うだけでも、関節や筋肉への負傷を防ぐだけでなく、コート上で怪我のリスクを減らしながら、より速く、よりエネルギッシュに動くことができます。
多くのウェブサイトやSNSでは、自宅やジムで行えるエクササイズの動画を提供しています。
もし不安であれば、コーチに相談したり、トレーナーにプログラムを作成してもらうこともできます。
9. 道具を最新の状態に保つ
ラケット
4〜5年以上前のラケットを使っているなら、新しいものに買い替えることをおすすめします。テクノロジーは日々進化し、ラケットの繊維は時間と共に劣化し、フレームも弱くなります。
グリップ
定期的に新しいものへと交換しましょう。特にオーバーグリップについては、少なくとも週に1回は交換するように心掛けてください。
ストリング
週に何回プレイするかに応じて、その回数分を年間でストリングを交換しましょう。たとえば、週に2回プレイするのであれば、年間で2回ストリングを交換します。
シューズ
快適なシューズは、コート内でスピードを高めるだけでなく、足を保護するためにも非常に重要です。サイズが合わない靴を履いているテニスプレーヤーは、水ぶくれや巻き爪を起こすことが多いです。新しい靴は最高のサポートをしますので、少なくとも6ヶ月ごとに新しい靴に履き替えることをお勧めします。
服装
着る服装に悩む人が多いと思います。身体にフィットする衣服を選びましょう。また、予備のテニスボールを入れるためのポケットも必要です。天候も衣服選びにおける重要な要素です。寒い天候で適切な保護なしにプレイすると怪我をすることが多いのです。寒い日には、筋肉を温めるためのコンプレッションレギンスやトップスがおすすめです。そして暖かい環境では、涼しさを保つことができる素材の服を選んでください。また、帽子やサングラスを使用することも助けになります。
10. レッスンを受けてみる
時々レッスンを受けると、テニススキル向上にとても有益です。
テニスコーチは、自分では気付かない改善点を指摘してくれます。
また、レッスンはトレーニングにバリエーションを加えて楽しみを持続させる良い方法でもあります!
まとめ
これらのアドバイスの中には、実践しやすいものもあれば、そうでないものもあります。
時間があまりない方は、日に5分だけシャドウスイングをするなど、簡単に始められるものから試してみてください。
プレッシャーを感じすぎないことも重要です。
それによって練習自体を嫌になってしまう可能性があります。
実行可能で習慣化しやすい目標を設定しましょう。
例えば、週1回のレッスンは、サーブの練習のために自分でコートを予約するよりもポジティブに取り組めるかもしれません。
また、誰かと一緒に取り組むことで責任感が生まれます。
同じようにテニスのスキルアップに時間を使いたいと考えている人がきっといるはずです。
友人、家族、テニス仲間など。
その人がテニスプレーヤーでなくても構いません。
筋力トレーニングやコンディショニングを一緒に行うエクササイズパートナーを見つけることも大事です。

筆者名:ゾーイ・ジェフリー
TOPSPINPRO 常任コーチ
イギリスとアメリカで17年間テニスコーチとして活動
【資格】
テニス専門のの学士号、USPTAエリートプロ、PTRプロ、LTAレベル4、PPRピクルボールプロ